代表の吉田です。

本日、マンションマーケットのベータ版をリリースしました。中古マンションの価格情報をメインに掲載しています。不動産中古流通市場における、情報の非対称を解消するべく、消費者が自ら合理的に判断できる情報の提供をしてまいります。

マンション相場情報サイト

無料のオンライン査定は他のサイトにおいても一部実装されていますが、マンションマーケットが提供するオンライン査定の精度は、かなりの自信を持っております。誤差は ±10% 以内のマンションがほとんどで、ざっくりと資産価値を知ることが目的であれば十分な精度です。もちろん、マンションは個別要素が強いため、詳細な査定を行うには訪問査定が必要になってきます。

また、販売事例なども、ネットに掲載された情報を収集して見やすいようにまとめて閲覧できるようになっています。売却したい人、購入したい人、どちらにとっても売買の意思決定をサポートする有益な情報になります。現在の対応エリアは、湾岸エリア（豊洲、東雲、有明）のみとなっておりますが、順次エリアを拡大し、2014年12月までに都心部を網羅する予定です。

相場情報サイトを開設するに至った背景

相場情報サイトの着眼点は、2つあります。

• 実家で目にした祖父の田んぼの売買
• アメリカの不動産サイト「Zillow」の存在

実家で目にした祖父の田んぼの売買

生まれは滋賀県の田舎町で、実家は古くから米農家の家です。米農家といっても兼業農家です。ただ兼業農家の中ではそこそこ大規模にやっている部類。そんな実家で祖父が定年退職したあとは米農家として農業をおこなっているのを小さな頃から手伝ってきました。

そこそこ大規模にやっているので、後継者のいなくなった近所の農家さんが、田んぼ（稲作）の委託や、田んぼの売買に関する相談も我が家には多くあったようです。そこで田んぼの売買も実際にあったようで、祖父が当たり前のように取引をしていました。

しかも、不動産業者を入れずに個人間取引で、田んぼの売買が簡単に成立していた事実から、「当事者同士がその商品価値を正しく判断できる」ことが重要だと考えました。（その土地で長らく農業に従事しているもの同士であれば、その田んぼの価値は一目瞭然です）

アメリカの不動産サイト「Zillow」の存在

Zillowという、アメリカNo.1の不動産サイトがあります。このZillowでは、アメリカの全ての不動産をZillowが勝手に値付けした「Zestimate」と呼ばれる機能を提供しています。（もちろん様々な情報リソースを元に相場を算出しています）この「Zestimate」が好評で、例えば街歩きをしながら、気になった不動産の価格を簡単に知ることができるようになりました。

シンプルに、Zillowの日本版ができれば、不動産取引における「販売価格の決定」や「売主買主の合意形成」が容易になると考えました。また、コンテンツとして売買するタイミングではない人にとっても、資産価値を把握できるのは良いでは？と思えました。

リリースしました

リリース内容はこちらをご覧ください。

マンションスコア

マンションの価格は需要と供給、時期などで価格が変動しますが、時系列で価格の推移が分かるものが今まではなく、相場価格に関してとても不透明でした。

そこで、マンションマーケットでは、過去の売出されたマンションの価格情報等をもとに、独自の評価方法によりマンションごとの標準価格を算出し、マンションスコアとして可視化することで、現在のマンションの価値（相場）を簡単に把握できるようにしました。

過去の取引事例

過去に取引された情報は不動産業者間で利用される情報サイト（RAINS）では共有されているものの、私たち一般消費者は手に入れることができませんでした。

さすがに成約事例を手に入れることはできないのですが、インターネット上の不動産サイトには売出情報が掲載されています。そういった過去に取引された事例をマンションごとに閲覧できるようにしました。

オンライン査定

マンションの価格を知るには不動産会社に査定依頼し、マンションを査定してもらう方法しかありませんでした。

マンションの査定では一般的に「事例比較方式」と呼ばれる査定手法が用いられます。これは査定を行うマンションと、過去に取引されたマンション（事例）を比較して価格を算出する方法です。

マンションマーケットでは、膨大な売出情報をデータベース化し、査定に用いる基準価格（事例）を算出しました。査定を行うマンションの「面積、階数、方位」を入力すれば、誰でも簡単に無料でマンションの査定をできるようにしました。

コンテンツとしても、ほんの一部しか実現できていませんが、ベータ版としてリリースしました。やっとスタートラインに立ったところで、これからが本番です。サービスの成長に向けて一歩一歩進めていきます。

リリースまでの道のりなどは、このブログで公開していきたいと思います。